これからのDJ × テクノロジー ― クラブDJのための技術開発の方向性の提案 ―
論文要旨
本研究では複数のクラブDJへのインタビュー調査を通し、現状のDJ機材やソフトウェアに対してクラブDJが抱いている所感や、DJに関わるテクノロジーに対する要望などを調査する。加えてその調査を元に、人工知能を主とした技術の進歩に伴って将来的に更なる進化が予想されるDJ機材やソフトウェアが、クラブDJにとってより実用的で、より創造性を拡張させるもの足るためにはどのような進化が望ましいかを考察し、クラブDJ文化においてそのような技術革新を実現するために、“テクノロジーが取るべき方向性は如何なるものか”を示す仮説の立証を行う。また、これら研究手法の実践にあたっては、筆者のクラブDJ活動の経験も加味し、クラブDJ文化とそれに関わるテクノロジーに対して“クラブDJとしての私”“研究者としての私”“客としての私”という三者の立場を踏まえた考察も試みる。
キーワード
1. DJ、2. 人工知能、3. 定性調査、 4. インタビュー、 5. Human Computer Interaction